2024年といえば、6月から定額減税制度が適用になりました。
この制度により、年末調整の書類の様式が変更になっています。
それだけでなく、条件を満たせば、申告書の記入が簡単になる変更も生じています。
今回は、2024年の年末調整申告書の変更点について、まとめていこうと思います。
定額減税によって書類様式が変更になる申告書は、マル基配所、つまり「給与所得者の基礎控除申告書 兼 給与所得者の配偶者控除等申告書 兼 所得金額調整控除申告書」です。
今年は定額減税により、「給与所得者の基礎控除申告書 兼 給与所得者の配偶者控除等申告書 兼 年末調整に係る定額減税のための申告書 兼 所得金額調整控除申告書」という名前に変わっています。
ただ、記入に関しては難しくありません。「給与所得者の基礎控除申告書」に「本人定額減税対象」というボックスが新しく追加されておりますので、
ご自身が定額減税の対象の場合、こちらにチェックマークを書くだけです。
また、「給与所得者の配偶者控除等申告書 兼 年末調整に係る定額減税のための申告書」の右下に「配偶者定額減税対象」というボックスが新設されました。
配偶者の方が定額減税対象の場合も、こちらにチェックマークを入れるというだけです。
今回の変更でマル扶、すなわち「扶養控除等申告書」の記入が劇的に楽になりました。
マル扶を、「簡易な扶養控除等申告書」というものに変えることができるようになりました。
申告書の右上の余白に、前年に提出した扶養控除等申告書に記載した事項から異動がない旨を余白に記載する等して提出するだけです。
しかし、「簡易な扶養控除等申告書」が使えないケースもあります。具体的に使えない例を挙げますと、
いずれにも該当しなければ、「簡易な扶養控除等申告書」に変えることが可能になります。
年末調整の申告書の変更点についてまとめました。
定額減税についてはチェックマークをつけるだけで、また条件を満たせば、マル扶の記入がすごく楽になる変更でした。
ご自身が該当するのか、また条件に合っているのか確認しながら、申告書の記入と、提出をよろしくお願いします。
編集者:ナニワ
引用元:国税庁「《記載例》令和6年分基礎控除申告書兼配偶者控除等申告書兼年末調整に係る定額減税のための申告書兼所得金額調整控除申告書」
国税庁「扶養控除等申告書の提出について」