「税金」と聞くと皆さんはどのように感じるでしょうか?
「社会に還元されるもの」「嫌だけど取られていくもの」、「難しいもの」…様々だと思います。
今回のコラムでは、少し珍しい世界の税金をいくつかご紹介したいと思います。
まずは「ひげ税」からです。ロシアの初代皇帝ピョートル1世により発令されました。
中身はその名の通り「ひげを蓄えているものに賦課する」税金です。発令した理由は、ピョートル1世から見た
ひげがうさん臭く時代遅れに見えたからだそうです。当時のロシアでは防寒や宗教的価値観によりひげを蓄えるのが当たり前だったそうです。
ですがそのような文化を捨ててロシアを近代的に発展させるためにひげを剃らせようとした政策でした。
ですが当時の国民のほとんどは強く根付いた文化を捨てることを選ばず税金を支払い続けたようです。1705年~1722年という短い期間だけの税制でした。
次に「ソーダ税」です。アメリカで導入され始めています。内容としては、砂糖がたっぷり溶けている炭酸飲料に対して、重さ1オンス=1セントの課税になるそうです。
アメリカでは肥満人口が多いため、その問題の解消をめざした政策のようです。実際にバークレイ市では成功したようで炭酸飲料や砂糖入り飲料の消費量は減少したようです。
バークレイ市以外にもこの税制の導入を検討したり、導入している州がいくつかあるようです。
次にソーダ税と似たようなものですが、ハンガリーの「ポテトチップス税」があります。ハンガリーはもともとヨーロッパにおいて最も肥満が多い国でありました。
そこで食生活の改善と肥満対策として、スナック菓子・ケーキ・アイス等の砂糖・塩分・脂肪を過剰に含む食品や飲料に対し5~20%の課税をはかりました。
こちらは徐々に効果がでているようで2020年には「もっとこの効果を伸ばすため」に課税対象の幅を広げようとしていたそうです。
これらのように、そんなことに税金を課すの?!といったところに税金を課した例はたくさんあります。
他にも渋滞税(イギリス)や独身税(ブルガリア)等まだまだありますので、気になった方は一度調べてみてください。
編集者:オオタ
出典:ヒゲ税~昔も今も髭に苦労させられる男たち~ (syohi.net)