昨今、テレビやネットを賑わせているのは、留まることを知らない円安のニュース。
『20年ぶりに円安更新!1ドル129円台に!!』とか『ついに130円超も見えてきた!』などここ最近は円安のニュースを見ない日はありません。
円安・円高、確かに聞き馴染みのある言葉ではありますが、詳しく知っているかと言うと・・・思わず寝たふりをしたくなります。
今回、20年ぶりの円安更新を機に、円安・円高について調べてみることにしました。
【円高とは?】
日本円が他国の通貨に対して、価値が上がることを意味します。
例えば、1ドル=100円だったものが、1ドル=90円になったとします。
ドルに対して日本円が下がると円高になります。
日本円の価値が上がったことで、100円払わないと手に入らなかった1ドルが、90円で手に入るようになったという事です。
つまり、1ドル=100円を基準として、円が低いと『円高』、円が高いと『円安』となります。
【円安とは?】
円安は上記の逆パターンです。
1ドル=100円だったものが、1ドル=110円となり、1ドルを手にするためには110円必要になるという事です。
円の価値が下がったという事は、ドルの価値が上がったという事になるため、円安に対して、ドル高と言います。
【円高・円安が起きる原因】
円高や円安は、海外と交流があり、様々な取引があることで起こります。
海外との取引が一切無い状態では、通貨同士の価値を比較することもないため、円高・円安は発生しません。
輸出量が多くなると、ドル等を日本円に交換することが多くなるため、日本円の需要が高くなることで円高が発生します。
一方、輸入を強化したり、海外旅行者が増えれば海外通貨に交換することが多くなるため、円安になる傾向が強くなります。
輸入・輸出、サービスの売買、投資による資産運用等で為替相場が変動し、円高や円安が起こります。
【円高のメリット・デメリット】
メリット:海外旅行や現地の商品、輸入品等の外国製品が日本円に対して価格が下がり買いやすくなります。
日本は資源が少なく、エネルギーの大半を輸入に頼っています。円高になることで
原油やガソリンの価格も下がり、企業の経営や私たちの暮らしにも
良い影響をもたらします。
デメリット:日本からの輸出品の価格が上がります。
日本企業の商品は相対的に高くなり、国際競争では不利に働きます。
また、訪日外国人にとっても旅行や買い物がしにくくなり、観光地や百貨店に
とってはマイナスの影響が予想されます。
さらに、外貨預金は円換算した残高が下がってしまいます。
【円安のメリット・デメリット】
メリット:輸出企業にとっては利益を増やすチャンスとなります。
輸出を得意とする日本にとっては、売上高が向上し業績を伸ばす企業が多く
なるため、日本の経済状況も追い風となることが多いでしょう。
デメリット:円高とは対照的に、日本円の価値が下がってしまうため、
海外通貨を日本円に換金した際に高くなってしまいます。
輸入品等の海外商品が値上がりすることで、ガソリン等の価格も高くなります。
また、円安時での海外旅行は我慢した方が良さそうです。
円安も円高もそれぞれメリット・デメリットがありますが、私たちの生活にダイレクトに影響するため、今後の先行きには注意が必要かと思います。
特に、円安が進むほど生活費が上昇するため、将来的にしっかりとした備えを準備しておくことも大切です。
個人的には、細々と始めた外貨預金が予期せぬ円安効果の恩恵を受けたことで、頬が緩んでしまう今日この頃。
この時期に引き出すべきか様子見するべきか・・・乙女の悩みは尽きません。
円高=海外旅行がお得✈としか思っていなかった私にはまだまだ勉強が必要なようです。
編集者:シマ